福島市の経営コンサルタント 社会保険労務士・中小企業診断士・経営管理修士(MBA) - わたなべ経営人事サポートオフィス(WKJサポートオフィス)

若者の早期離職の理由を考える(2)

皆さんこんにちは。

福島で中小企業診断士(経営コンサルタント)、社会保険労務士をしている  わたなべ経営人事サポートオフィスの渡部誠(わたなべ まこと)です。

 

今回も前回に引き続き「若者の早期離職の理由」についてお話したいと思います。

若者の離職の理由の第2位は、「人間関係が良くない」というものでした。

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私は前回のコラムの中で考え方が大事であるというお話しをしましたが、第2位の「人間関係が良くない」というのも、やはり考え方の問題だと思います。社会に出れば、生まれ育った環境、性格や考え方も違ういろいろな人が働いています。自分の職場には、例えば、陰険な上司・先輩、気の合わない同僚などたくさんいるかもしれません。

 

とかく、今の若い人は、他人とのコミュニケーションが苦手であると言われています。恐らく、物心ついた頃には、テレビ、インターネット、ゲーム、携帯などを一人で楽しむ時間が多く、一方で他人とのフェイス・トゥ・フェイスの会話を避けて育った若者が多いからなのでしょう。

また、少子化により、お父さん、お母さんが自分の子供を大事に育ててきて、とかく、甘やかされて育った方が多いのではないでしょうか?

 

これについてはこんな話があります。複数の高校の進路指導の先生から聞いた話ですが、就職先を決める時、先生と生徒で話し合いをし、納得のうえで就職先を決めて、生徒が自宅に帰って親に報告します。すると、親は、わが子可愛さのあまり、「そんな(小さな、給料の安い)会社には入らない方が良い」と言うそうです。結局、生徒は、学校の先生よりも親の意見に従うため、翌日には、リセットされ、もう一度、一から、就職先を選定し直さねばならないそうです。「こういう事例が、最近非常に多くて、困っています」と進路指導の先生方は言っておられました。

 

結果的に生徒自ら就職先を決めるのでなく、親が決めることになる。会社に入って「自分が思っていたイメージと違う」ということになり、それが早期離職の引き金にもなるのではないでしょうか。

 

一方、現在は学校でも体罰が禁止され、生徒が悪いことをしても愛の鞭が打てない。特に若い先生は、自分もそのような甘やかされた環境で育ったがために、「どのように生徒を叱ってよいのか分からない」という声を学校現場からよく聞きます。結果的に、その甘やかしが、人間関係で「打たれ弱い若者」を育て上げてしまうのです。

 

会社でも同じです。会社に入ったばかりの新入社員をひどく叱ったりでもすれば、パワハラと思われてしまう。まして、「打たれ弱い若者」ですから、会社に対して、嫌気がさして辞めてしまうかもしれない。それを恐れて、上司は新入社員を叱ったり、注意ができなくなる。このようなマイナスの構図ができてしまうのかもしれません。

 

しかし、筆者が若者に言いたいのは、「所詮、人間は一人では生きてはいけない」ということです。まして、会社の仕事は、現実的に一人でできる仕事は殆どなく、どれも他人との関わりの中でなされる仕事ばかりです。つまり、会社の中では、チームワークが非常に重要になるわけです。

 

だとすれば、人間関係の秘訣としては、「この世には性格も生まれた育った環境も違う人間だらけである」という事実を謙虚に受けとめて、相手の人格を尊重しながらも、時には反面教師にしながら、自分自身が向上するための糧と考えるのが良いのではないでしょうか。