福島市の経営コンサルタント 社会保険労務士・中小企業診断士・経営管理修士(MBA) - わたなべ経営人事サポートオフィス(WKJサポートオフィス)

若者の早期離職の理由を考える(1)

皆さんこんにちは。

福島で中小企業診断士(経営コンサルタント)、社会保険労務士をしているわたなべ経営人事

サポートオフィスの渡部誠(わたなべ まこと)です。

 

先日、ある県立高校で高校3年生約150人を前にして「高校生支援セミナー」をやりました。高校生に「学校生活と会社で働くことの違い」や「物心ともに豊かに生きるため」にはどういう生き方をすれば良いのか、更には、「早期に会社を離職することがどれだけマイナスとなるか」について、話したのです。

中でも夢や目標を持ち、計画的に積極的な生き方をすることの重要性を述べた「物心ともに豊かに生きるために」という話は、おかげさまで、高校生ばかりでなく、学校の先生方にも熱心に聞いていただきました。

今日はその中でも、「若者の早期離職の理由」について、今回と次回の2回に渡ってお話したいと思います。

 

さて、「七五三」という言葉を皆さんは、聞いたことがありますか?

子供の成長を祝う「七五三」の行事を思い浮かべられる方が多いと思いますが、雇用の面での「七五三」と言った場合は、離職率の高さを表す言葉なのです。中卒、高卒、大卒の新入社員が、会社に入ってから、それぞれ3年以内に離職する割合を示したものです。つまり、中卒の約7割、高卒の約5割、大卒の約3割が3年以内に離職してしまうというものです。

但し、近年は、高卒の3年以内の離職率は減少してきており、約4割(39.2%)になっているに対し、大卒の離職率の変化は依然と変わらず約3割(31.0%)のままだそうです。(厚生労働省.2015年、「新規学卒就職者の在職期間別の推移」)

 

大卒の離職率が変わらないのは、「大学全入学時代」と言われる今日、高校生の進学率が向上し、大学に入学する質の劣る学生が多くなった一方、四年生の大学の数も増えて入りやすくなった。結果的に大学を卒業してから、目的意識も無く、根気も続かない学生が多くなったからではないかと筆者は考えています。

因みに、1年以内の離職率も結構高いのです。高卒では19.6%前後、大卒13%です。

これは、驚くべき数字です。特に、就職した高校生のうち5人に1人が1年も経たないうちに離職してしまうのですから。

 

そもそもなぜ若者の離職率がこんなに高いのでしょうか?

離職の理由は、高校生も大学生も大きな違いはありません。そこで、若者、特に高校生を対象として離職の理由を文科省で調査した下記の資料が参考になると思われます。

スライド1

これによると、「仕事があわない、つまらない」というのが第1位です。これは、学校を卒業して、入社したけど、「自分が思っていたイメージと違う」「やりがいが感じられない」「将来に対する不安がある」ということなのでしょう。

しかし、会社の仕事というのは、1年、2年の短期間で面白味、やりがいが生まれるというものではなく、5年、10年と無我夢中でやっているうちに、仕事の楽しさも生まれ、上司やお客様からも評価され、仕事が面白くなっていくものです。

やはり、ある程度の期間は必要ですし、第一、社長をはじめ、上司は新人に最初からやりがいのある仕事を与えることはしないと思います。仕事のやりがいというものは、自分で一生懸命頑張った結果、人から信頼され、より大きな仕事、やりがいのある仕事が与えられ、それに伴い給料も増えていくものなのです。

もっとも、やりがいがあるかどうかは、本人の考え方次第であり、どんな仕事でも「やりがいがある」「おもしろい」と思えば、着実に自分自身のスキルも向上します。

つまり、仕事の面でポシティプな考え方をすれば、行動も変わってくるし、それに伴い成果も上がってきます。更には、仕事の成果が上がってくれば、上司やお客様から感謝され、ますます仕事が面白く、楽しくなるものなのです。