福島市の経営コンサルタント 社会保険労務士・中小企業診断士・経営管理修士(MBA) - わたなべ経営人事サポートオフィス(WKJサポートオフィス)

経営者(企業)の生き残り戦略(ブルーオーシャン戦略)について

こんにちは。福島の中小企業診断士(経営コンサルタント)、社会保険労務士、わたなべ経営人事サポートオフィスの渡部誠(わたなべ まこと)です。

 

前回のコラムで、「なぜ、今経営者の生き残り戦略が必要か?」についてお話ししました。今回は、物(サービス)余りや、少子化の影響により、お客様の数がどんどん減少している中で、更には、安価な製品が海外から大量に輸入されているという経営を取り巻く厳しい状況の中で、経営者(企業)が生き残っていくための問題点などを私なりの意見を踏まえてお話ししたいと思います。

 

一般的に経営者(企業)の生き残りのためには、新製品(新たなサービス)を開発したり、海外などの新たな市場に進出するのが良いと言われています。確かに新製品を開発し、その製品が大ヒットすれば、企業は莫大な利益を上げることができますが、そのような製品が出る確率は、5%以下とも言われており、また、多大な研究開発費と時間、労力も要します。

仮に新製品を開発し得たとしても、現在のような情報化社会においては、ライバル企業に即座にマネされて、製品の同質化、日常品化をされるのが落ちです。そして、自社の製品とライバル企業との製品に差がなくなると、お客様は価格の安い製品を求めるようになります。

例えば、液晶テレビで「世界の亀山モデル」を生み出したシャープが、当初は破竹の勢いで売上を上げ、テレビ業界の覇者になりましたが、その後国内の企業をはじめ、韓国や台湾などの海外の企業が安価で大型の液晶テレビの生産に成功。その結果、今やシャープは、稼ぎ頭の液晶テレビでの販売台数で第一位の座を明け渡さねばならなくなり、そのうえ経営も行き詰り、大幅なリストラを断行しています。

 

このような事が様々な業界で日常茶飯事に行われています。極端な話が、昨日売れていた製品が明日には、売れなくなってしまうということが現実世界の中で起こり得る訳です。そのために、製品が多くの消費者に支持されて、売れていても、企業は安心はできないのです。

本当に生き残っていくためには、明日への投資と新たな製品開発をしていかなければ、製品のライフサイクルがますます短くなっている現在においては、企業はライバル企業に負けてしまうのです。

 

企業の海外進出も同じことが言えます。日本は、少子化の影響で今後ますます市場が小さくなると言われています。市場には、そもそも「お客様」と「ライバル企業」、「自社」の3つしかいない訳ですから、お客様の数が減少すれば、利益を上げ続けるのが難しくなるのは当たり前なのです。

ましてや、前回でもお話したように、その少なくなっているお客様自体も、インターネットの普及により、ネットで検索してより安い製品を買い求めています。電化製品などの比較的高価な製品を買う時などがその良い例です。因みに、お客様がいろいろな製品やお店を回って比較検討してから買うことから比較的高価な製品を「買回り品」と呼んでいます。

いずれにしても、市場のパイが小さくなっているのですから、企業が市場の大きな中国とか東南アジア諸国に海外進出するのは当然の結果なのです。しかし、海外では、文化的な違いや、政治的不安などのリスクを抱えることになりますし、海外進出となるとメーカーの場合、生産拠点を移転しなければならないので、相当な投資資金が必要にもなります。

また、日本式の経営スタイルでは通用しないことが多く、現地の人を採用したりしながら、現地の文化や慣習にあった経営戦略をしないと痛い目に遭います。もし、仮に海外で成功しても、他の海外に進出している外国の企業が生産方式などをマネして、製品自体が陳腐化するということも覚悟しなければなりません。

このように、「新製品の開発」も「海外進出」も生き残りのための重要な戦略の中のひとつの選択肢には違いありませんが、時間とお金、それにライバル企業に模倣されるというリスクはつきものなのです。

 

因みに、「まだ生まれていない市場を創造したり、まだ市場に生まれていない製品を開発する」ことを「ブルー・オーシャン戦略」と呼びます。images[3]

 

 

一方、「激しい競争が繰り広がれている市場での戦い」を「レッド・オーシャン戦略」と呼んでいますが、

images[6]

私は、永続する「ブルー・オーシャン」はないと考えています。なぜなら、いかなる優れた製品、いかなる差別化された製品といえども、ライバル企業によって、最終的に模倣され得るからです。

 

それでは、このあたりで失礼いたします。

また、お目にかかります。