福島市の経営コンサルタント 社会保険労務士・中小企業診断士・経営管理修士(MBA) - わたなべ経営人事サポートオフィス(WKJサポートオフィス)

マイナンバー制度のメリット・デメリット(2)

みなさま、こんにちは。

福島の中小企業診断士(経営コンサルタント)、社会保険労務士、わたなべ経営人事サポートオフィスの渡部誠(わたなべ まこと)です。

10月に入りました。

間もなくマイナンバーの「通知カード」がお住まいの市町村から簡易書留で届きますね。

見本としては、このようなものです。届いたら、住所、氏名、番号などをよく確認してください。0000000028_0000033130[1]

 

さて、今日もマイナンバー制度のメリット・デメリットについて、引き続きお話したいと思います。

 

マイナンバー制度により、プライバシーが侵害されると思っている方が意外に多いようです。先日こんな記事がありました。

『ホステスさんはマイナンバーに戦々恐々』

日中は、ある会社の女子社員で夜は会社に内緒でホステスの副業をやっているという女性からのコメントに「マイナンバーにより会社に副業をやっていることがバレるので、マイナンバーは困ります」というのがありました。

ホステスさんの不安として、来年の1月から源泉徴収票にマイナンバーを記入しなければならないので、マイナンバーによりすべてが、税務署や会社に分かってしまうのではないかというものです。

これには、いささか誤解があって、そもそもホステスさんを雇っているクラブで源泉徴収をやらず、本人も確定申告をしなければ、税務署も会社も副業をやっている実態がわかりません。そこに制度の抜け穴があります。マイナンバー制度の導入期には、まだ抜け穴があるようです。

ただ、クラブ側で源泉徴収をやっていれば、ホステスさんが確定申告しない場合でも、税務署の方にはマイナンバーの情報は入ってくるので、確定申告をしない人の把握が容易になります。つまり、マイナンバーによって、最終的に、国税当局は国民の所得の把握が容易になり、国民は税金から逃れられないという状況になります。

特に、会社以外に別の職場でも掛け持ちで働いている人は要注意ですよ。

 

国からガラス張りになっている点は、社会保険料の徴収の面でも同じです。

個人事業主の場合は5人以上、法人の場合は1人以上で健康保険、厚生年金に加入する義務があります。ところが、役所では、最終的に書類しか見ませんから、書類が形式上整っていれば、人数に関係なく書類を受理します。ところが、企業によっては、架空の書類を作って、保険料の徴収を免れていたという事実も過去にあったようです。

しかし、マイナンバー制度により、従業員の個人番号が国の方でわかるようになり、しかも国税当局と保険料徴収の担当部局が連携できる体制ができれば、従業員の数、実態まで正確にわかるようになります。不正はやっぱりダメです。下手に追徴金や罰則が適用されて企業イメージを損なうよりも、コンプライアンスを順守して、まじめにやるのが一番だと思いますよ。

 

反対にメリットもあります。例えば、医療や介護などの分野でマイナンバーが連携されることになれば、カルテとの連動が可能となり、二重検査や二重投薬の防止が図られます。更には、病院を代えて、転院するような場合、今までいた病院と転院先の病院でのカルテのスムーズな引継ぎが可能となります。

また、旅券の申請事務などでは、戸籍の添付が省略されるため、事務手続きの迅速化が図れますし、車検では、ワンストップサービスにより、手続きの簡略化が図れます。

一方、経済効果もあるようです。

公益財団法人日本生産性本部の試算によると、マイナンバー制度導入によるコスト削減効果は2兆7858億円にも上ると言われています。因みに2020年に開催される東京オリンピックの経済効果が約2兆9600億円ということなので、東京オリンピック並みの経済効果ですね。

ただ、経済波及効果がある一方、企業の経営者には当面コスト負担になるリスクがあります。

専門家に情報セキュリティのシステム構築を本格的に依頼した場合、多額の費用がかかり、中小企業では、経営を圧迫する恐れがあります。これもマイナンバー制度の闇のような部分で、厄介な点です。

 

「では、マイナンバーの対処法をどうやれば良いの?」

という声もあるかと思います。これについては追って、後ほど説明したいと思います。

それでは、この辺りで失礼いたします。

 

※マイナンバーについては、他にも書いています。拙著コラム

「マイナンバー制度って何?」

「マイナンバー制度のメリット・デメリット(1)」

「マイナンバー詐欺、犯罪などの被害に遭わないために!」

「マイナンバー詐欺、犯罪などの被害に遭わないために!(2)」

もよろしければ、ご覧ください。